大使挨拶

令和8年10月26日
 在パナマ日本国大使館のウェブサイトを訪問された皆様、こんにちは。

 特命全権大使の桐生  裕規 (きりゅう ひろのり)です。
 
 はじめに、本年10月にパナマ南部で発生した大規模な地震により、被災された皆様、そして今なお不自由な生活を余儀なくされている皆様に心よりお見舞いを申し上げます。日本もまた、多くの災害を乗り越えてきた国です。被災された方々の不安に寄り添い、日本が培ってきた経験や知見を共有しながら、一刻も早い復旧・復興に向けて共に歩んでまいります。
 
 1904年の国交樹立以来、日本とパナマは120年以上にわたり、海を通じて深い信頼を育んできました。世界貿易の要であるパナマ運河を擁するこの国は、我が国の重要なパートナーであり、今、世界を取り巻く情勢が大きく変わるこの転換期に大使として着任いたしましたことは、大変光栄であり、身の引き締まる思いです。
 
 両国を結ぶ最も強固な絆、それは「海」にあります。日本の商船隊の多くがパナマに船籍を置き、世界の物流を支え合ってきた伝統は私たちの誇りでもあります。私はこの確かな基盤の上に、さらに豊かな経済の木を育てたいと考えています。日系企業の持つ優れた技術や知見をパナマのさらなる成長へと繋ぎ、次世代のビジネスチャンスを共に創出してまいります。
 
 さらに今、私たちが目を向けるべきは「地球の未来」です。豊かな生物多様性を持つパナマと、環境技術に強みを持つ日本、この両国が手を携えれば、環境に配慮したメトロ3号線の整備やグリーン分野でのイノベーション、地震などの自然災害に強い「防災・減災社会」の実現、さらにはデジタル化に伴うサイバーセキュリティーの強化など、現代の課題に対する先進的なモデルを築くことができると確信しています。
 
 一方で、経済や技術の根底にあるのは、常に「人と人との心の通い合い」です。文化・教育交流を通じて両国の未来を担う若い世代の架け橋を増やすとともに、すべての在留邦人の皆様が安心して活動できるよう、安全対策と領事サービスの充実に万全の態勢で臨みます。
 
 パナマと日本の新しい1ページを、皆様と共に開いていけることを楽しみにしております。今後とも温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
 
パナマ共和国駐在 特命全権大使
桐生裕規