パナマ経済(2024年6月報)
令和6年7月16日
在パナマ日本国大使館
担当:小竹書記官
TEL:507-263-6155
FAX:507-263-6019
担当:小竹書記官
TEL:507-263-6155
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主な出来事
●JPモルガン、2024年のGDP成長率予測を3.5%に引き上げ
●中国自動車メーカー、部品ハブをコロンフリーゾーンに
●パナマ運河、水源確保が急務
●パナマとダビを結ぶ鉄道の建設を発表
1 経済全般、見通し等
(1)第1四半期の経済成長率は前年同期比で減速
パナマの2024年第1四半期(1~3月)の経済成長率は1.7%で、前年同期の9.3%から大幅に減速した。火力発電が9%増、メトロが7%増、再生可能エネルギーが6%増となった一方で、畜産業や民間医療サービスなどのセクターは低下した。また、パナマ運河の通行料収入も前年同期比17.6%減少した。
(2)JPモルガン、パナマの格付け引き下げリスクを軽減
JPモルガンは2024年におけるパナマのGDP成長率予測を0.5%から3.5%に引き上げた。JPモルガンは、「ポジティブなニュースも出始めており、現在では、格下げが起こる可能性は低くなると考えている」と述べた。この評価はフィッチ・レーティングスが3月下旬にパナマを格下げとしたこととは対照的である。現在、格付け会社スタンダード&プアーズ(8月に調査予定)とムーディーズ(10月に調査予定)の今後の評価に注目が集まっている。パナマ経済同友会(APEDE)のフアン・カルロス・アロセメナ代表は、JPモルガンの予測を「並外れた良いニュースだ」と評した。アロセメナ氏は「この評価は、パナマが成長し、前進するために必要なものは全て揃っていることを
示している。だからこそ、私はこの国に希望を持っている。今後10年から15年は、この国にとって良い年になると信じている」と付け加えた。
(3)5月にダリエンジャングルを通過した非正規移民は3.1万人
パナマ移民局は、コロンビア国境に位置するダリエンジャングルを通過した非正規移民について、5月の通過者数が30,747人であり、そのうち男性53%、女性27%、子供20%であると発表した。
パナマの2024年第1四半期(1~3月)の経済成長率は1.7%で、前年同期の9.3%から大幅に減速した。火力発電が9%増、メトロが7%増、再生可能エネルギーが6%増となった一方で、畜産業や民間医療サービスなどのセクターは低下した。また、パナマ運河の通行料収入も前年同期比17.6%減少した。
(2)JPモルガン、パナマの格付け引き下げリスクを軽減
JPモルガンは2024年におけるパナマのGDP成長率予測を0.5%から3.5%に引き上げた。JPモルガンは、「ポジティブなニュースも出始めており、現在では、格下げが起こる可能性は低くなると考えている」と述べた。この評価はフィッチ・レーティングスが3月下旬にパナマを格下げとしたこととは対照的である。現在、格付け会社スタンダード&プアーズ(8月に調査予定)とムーディーズ(10月に調査予定)の今後の評価に注目が集まっている。パナマ経済同友会(APEDE)のフアン・カルロス・アロセメナ代表は、JPモルガンの予測を「並外れた良いニュースだ」と評した。アロセメナ氏は「この評価は、パナマが成長し、前進するために必要なものは全て揃っていることを
示している。だからこそ、私はこの国に希望を持っている。今後10年から15年は、この国にとって良い年になると信じている」と付け加えた。
(3)5月にダリエンジャングルを通過した非正規移民は3.1万人
パナマ移民局は、コロンビア国境に位置するダリエンジャングルを通過した非正規移民について、5月の通過者数が30,747人であり、そのうち男性53%、女性27%、子供20%であると発表した。
2 経済指標
(1)パナマは労働者にとって中米で3番目に物価の高い都市
マーサー社の2024年版生活費レポートによると、コスタリカのサンホセが中米で最も物価の高い都市で、世界第36位となった。パナマシティの生活は世界第151番目で、2023年の148位から若干改善したものの、依然として中米で3番目に物価の高い都市となっている。しかし物価の高い都市にもかかわらず、パナマの戦略的立地、接続性、経済的安定性は多国籍企業を惹きつけており、現在、189の多国籍企業本社と2つの製造業多国籍企業がパナマに進出している。
(2)再び上昇する住宅ローン金利
住宅ローン金利が上昇しており、中には7.25%を超えるものも出てきている。金利が上昇すると、毎月の支払額は変わらないものの、返済額が減少するため融資期間が延長される。銀行監督局によると、第2四半期の平均住宅ローン金利は6%で、前年の5.75%から上昇した。パナマの金利は、パナマのドル化経済により、米連邦準備制度理事(FRB)の引き上げを受けて上昇している。一方で金利上昇にもかかわらず、住宅ローン需要は堅調で、4月の住宅ローン残高は208億300万ドルと前年比3.7%増加している。
マーサー社の2024年版生活費レポートによると、コスタリカのサンホセが中米で最も物価の高い都市で、世界第36位となった。パナマシティの生活は世界第151番目で、2023年の148位から若干改善したものの、依然として中米で3番目に物価の高い都市となっている。しかし物価の高い都市にもかかわらず、パナマの戦略的立地、接続性、経済的安定性は多国籍企業を惹きつけており、現在、189の多国籍企業本社と2つの製造業多国籍企業がパナマに進出している。
(2)再び上昇する住宅ローン金利
住宅ローン金利が上昇しており、中には7.25%を超えるものも出てきている。金利が上昇すると、毎月の支払額は変わらないものの、返済額が減少するため融資期間が延長される。銀行監督局によると、第2四半期の平均住宅ローン金利は6%で、前年の5.75%から上昇した。パナマの金利は、パナマのドル化経済により、米連邦準備制度理事(FRB)の引き上げを受けて上昇している。一方で金利上昇にもかかわらず、住宅ローン需要は堅調で、4月の住宅ローン残高は208億300万ドルと前年比3.7%増加している。
3 通商、自由貿易協定、国際経済関連
(1)パナマ、空路による観光客誘致計画を強化
2023年のトクメン空港の利用旅客数は1,782万人であった。コパ航空のペドロ・ハイルブロンCEO兼社長は、旅行客が旅の途中で第二目的地としてパナマを訪れることを選択できるストップ・オーバー・プログラムを通じて、より多くの人々をパナマに誘致することを目指している。このプログラムは2019年の開始以来3億2,000万人が利用し、2023年だけでも1億2,000万人が利用した。トクメン空港は6月に新たに3つの就航都市を加え、また、コパ航空は今年5機の新機材を投入する予定で、2025年までにさらに多くの新機材を投入する予定である。また、同社はアルゼンチンやその他の都市への路線を強化する計画で、ラテンアメリカでの強力な競争力を背景に、接続性が高まっていいくことが期待されている。
(2)中国自動車メーカー、ZLCからラテンアメリカ向けスペアパーツを販売へ
過去5年間でパナマは中国からの自動車輸入を大幅に拡大し、5ブランドから35ブランドへと増加した。2019年以前はパナマにおける中国車のシェアは0.5%だったが、2024年1~5月は累計新車販売台数22,000台のうち4,000台以上が中国車となっており、中国車が新車販売台数の約20%を占めている状況である。背景には、製品の品質、安全性、技術、現地サポートなどの向上や、15行以上の銀行による有利な資金融資によって消費者の嗜好が変化したことなどがある。GAC MOTORは最近、パナマに6番目の販売ショールームを開設し、コロン・フリーゾーン(ZLC)に中南米初の部品流通センターを立ち上げた。8月に操業を開始する予定の1,200平米の施設は、販売後のサービスを強化することを目的としており、部品配送にかかる時間を、従来航空便で10~15日かかっていたところ、わずか48時間に短縮し、船便では45日から12日に短縮される。GAC MOTOR PANAMAのジェネラルマネージャーであるエイナール氏は、中米カリブ地域における部品流通を確立するという戦略を強調し、顧客の信頼を構築する上で重要な役割を果たすと述べた。
(3)旅行・観光産業、今年パナマで39万2,000人の雇用を創出
世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)とオックスフォード・エコノミクスの調査によると、パナマの旅行ツーリズム産業は今年39万2,000人の雇用を生み出しパナマのGDPの19.5%に相当する貢献が予測されている。WTTCのジュリア・シンプソン会長は、2019年には観光産業がパナマのGDPに15%寄与し、2023年には15.2%に増加したと強調した。パナマにおける外国人観光客の消費額は、2019年から23%以上増加し、歴史的な高水準に達する見込みであり、国内観光客の消費額も過去最高に達すると予測されている若いZ世代の観光客は、パナマの自然豊かな観光地に大きな関心を示しており、シンプソン氏は、競争が激化する世界で観光を促進するためには、政府による強力なマーケティングの必要性を強調した。
2023年のトクメン空港の利用旅客数は1,782万人であった。コパ航空のペドロ・ハイルブロンCEO兼社長は、旅行客が旅の途中で第二目的地としてパナマを訪れることを選択できるストップ・オーバー・プログラムを通じて、より多くの人々をパナマに誘致することを目指している。このプログラムは2019年の開始以来3億2,000万人が利用し、2023年だけでも1億2,000万人が利用した。トクメン空港は6月に新たに3つの就航都市を加え、また、コパ航空は今年5機の新機材を投入する予定で、2025年までにさらに多くの新機材を投入する予定である。また、同社はアルゼンチンやその他の都市への路線を強化する計画で、ラテンアメリカでの強力な競争力を背景に、接続性が高まっていいくことが期待されている。
(2)中国自動車メーカー、ZLCからラテンアメリカ向けスペアパーツを販売へ
過去5年間でパナマは中国からの自動車輸入を大幅に拡大し、5ブランドから35ブランドへと増加した。2019年以前はパナマにおける中国車のシェアは0.5%だったが、2024年1~5月は累計新車販売台数22,000台のうち4,000台以上が中国車となっており、中国車が新車販売台数の約20%を占めている状況である。背景には、製品の品質、安全性、技術、現地サポートなどの向上や、15行以上の銀行による有利な資金融資によって消費者の嗜好が変化したことなどがある。GAC MOTORは最近、パナマに6番目の販売ショールームを開設し、コロン・フリーゾーン(ZLC)に中南米初の部品流通センターを立ち上げた。8月に操業を開始する予定の1,200平米の施設は、販売後のサービスを強化することを目的としており、部品配送にかかる時間を、従来航空便で10~15日かかっていたところ、わずか48時間に短縮し、船便では45日から12日に短縮される。GAC MOTOR PANAMAのジェネラルマネージャーであるエイナール氏は、中米カリブ地域における部品流通を確立するという戦略を強調し、顧客の信頼を構築する上で重要な役割を果たすと述べた。
(3)旅行・観光産業、今年パナマで39万2,000人の雇用を創出
世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)とオックスフォード・エコノミクスの調査によると、パナマの旅行ツーリズム産業は今年39万2,000人の雇用を生み出しパナマのGDPの19.5%に相当する貢献が予測されている。WTTCのジュリア・シンプソン会長は、2019年には観光産業がパナマのGDPに15%寄与し、2023年には15.2%に増加したと強調した。パナマにおける外国人観光客の消費額は、2019年から23%以上増加し、歴史的な高水準に達する見込みであり、国内観光客の消費額も過去最高に達すると予測されている若いZ世代の観光客は、パナマの自然豊かな観光地に大きな関心を示しており、シンプソン氏は、競争が激化する世界で観光を促進するためには、政府による強力なマーケティングの必要性を強調した。
4 パナマ運河、海事関連
(1)パナマ運河、1日の通航隻数が35隻に
パナマ運河は長引く干ばつや洪水などの異常気象に加え、人口増加や生活水消費量の増加により、供給湖の容量を消費が上回るという大きな課題に直面している。パナマ運河庁(ACP)のサルバトーレ・バジーレ副社長(企業担当)は、「水への挑戦」をテーマとしたパナマ経済同友会(APEDE)の月例会議で、これらの問題への対処が急務であることを強調した。バジーレ氏は、「パナマ運河にとって、今年末までに中長期的な水問題を解決するための具体的な決定を発表することが極めて重要である」と述べた。ガトゥン湖とアラフエラ湖の2つの貯水池では深刻な干ばつ時には不十分であり、バジーレ氏は、新たな貯水池建設の可能性を再検討する必要性を繰り返した。APEDEのフアン・カルロス・アロセメナ代表は、水問題に対する無策が国際的な評判を落とすことを懸念した。同代表は新期政権に対し、運河の水危機対策を優先し、世界貿易の5~6%を支えるする運河とパナマ人口の両方に水を確保するよう求めた。また、過去の政府の無策を批判し、インディオ川に新しい貯水池を建設し、運河の流域を拡大するための法改正の必要性を強調した。新たな貯水池の建設と運河流域の拡大を許可するための法改正に取り組むことは不可欠である。ACPは前年9月にこれらの法改正を提案したが、前政府はそれについて行動しなかった。アロセメナ代表は、運河の水問題の解決は、外国投資の誘致、製造業の振興、工業団地の開発にとって不可欠であると強調し、新政権に早急な対応を求めた。
(2)25,000回以上のネオパナマックス閘門通過を報告
26日パナマ運河のネオパナマックス閘門は完成から8周年を迎えた。2016年以来、25,000隻以上の船舶がネオパナマックス閘門を利用した。運河は180の海上ルートを結び、170カ国の1,920の港に達する。コンテナ船が通航の50%以上を占め、LPG船とLNG船がそれに続く。
(3)パナマ、パリMOUで10ランクダウン
パナマの海運部門は、パリMOUの船舶リスク評価で前回の46位から55位に順位を下げた。この順位下落は、パナマの船隊の老朽化とメンテナンスコストの上昇により、検査の質と船舶の質に対する懸念が悪化していることが要因となっている。パナマ海運庁(AMP)は、パナマ船籍に対する国際的な信頼を回復するという課題に直面している。世界の海上安全ランキングにおける地位を回復するためには、検査官の質とコンプライアンス基準を改善することが極めて重要である。
(4)世界銀行のコンテナ港湾効率性評価、コロン港がパナマ国内で最上位
6月4日、世界銀行は「コンテナ・ポート・パフォーマンス・インデックス(CPPI)2023」を公表した。CPPIは船舶の位置情報などのデータを用いて、寄港船の沖待ちも含んだ入港から離岸までの総滞在時間により、コンテナ港湾の効率性を評価した指標である。世界405港のうち、パナマでは、コロン港102位(前年81位)、クリストバル港236位(同305位)、バルボア港314位(同76位)となり、クリストバル港が順位を上げた一方、その他の港は順位を下げる結果となった。
パナマ運河は長引く干ばつや洪水などの異常気象に加え、人口増加や生活水消費量の増加により、供給湖の容量を消費が上回るという大きな課題に直面している。パナマ運河庁(ACP)のサルバトーレ・バジーレ副社長(企業担当)は、「水への挑戦」をテーマとしたパナマ経済同友会(APEDE)の月例会議で、これらの問題への対処が急務であることを強調した。バジーレ氏は、「パナマ運河にとって、今年末までに中長期的な水問題を解決するための具体的な決定を発表することが極めて重要である」と述べた。ガトゥン湖とアラフエラ湖の2つの貯水池では深刻な干ばつ時には不十分であり、バジーレ氏は、新たな貯水池建設の可能性を再検討する必要性を繰り返した。APEDEのフアン・カルロス・アロセメナ代表は、水問題に対する無策が国際的な評判を落とすことを懸念した。同代表は新期政権に対し、運河の水危機対策を優先し、世界貿易の5~6%を支えるする運河とパナマ人口の両方に水を確保するよう求めた。また、過去の政府の無策を批判し、インディオ川に新しい貯水池を建設し、運河の流域を拡大するための法改正の必要性を強調した。新たな貯水池の建設と運河流域の拡大を許可するための法改正に取り組むことは不可欠である。ACPは前年9月にこれらの法改正を提案したが、前政府はそれについて行動しなかった。アロセメナ代表は、運河の水問題の解決は、外国投資の誘致、製造業の振興、工業団地の開発にとって不可欠であると強調し、新政権に早急な対応を求めた。
(2)25,000回以上のネオパナマックス閘門通過を報告
26日パナマ運河のネオパナマックス閘門は完成から8周年を迎えた。2016年以来、25,000隻以上の船舶がネオパナマックス閘門を利用した。運河は180の海上ルートを結び、170カ国の1,920の港に達する。コンテナ船が通航の50%以上を占め、LPG船とLNG船がそれに続く。
(3)パナマ、パリMOUで10ランクダウン
パナマの海運部門は、パリMOUの船舶リスク評価で前回の46位から55位に順位を下げた。この順位下落は、パナマの船隊の老朽化とメンテナンスコストの上昇により、検査の質と船舶の質に対する懸念が悪化していることが要因となっている。パナマ海運庁(AMP)は、パナマ船籍に対する国際的な信頼を回復するという課題に直面している。世界の海上安全ランキングにおける地位を回復するためには、検査官の質とコンプライアンス基準を改善することが極めて重要である。
(4)世界銀行のコンテナ港湾効率性評価、コロン港がパナマ国内で最上位
6月4日、世界銀行は「コンテナ・ポート・パフォーマンス・インデックス(CPPI)2023」を公表した。CPPIは船舶の位置情報などのデータを用いて、寄港船の沖待ちも含んだ入港から離岸までの総滞在時間により、コンテナ港湾の効率性を評価した指標である。世界405港のうち、パナマでは、コロン港102位(前年81位)、クリストバル港236位(同305位)、バルボア港314位(同76位)となり、クリストバル港が順位を上げた一方、その他の港は順位を下げる結果となった。
5 インフラ関連
(1)メトロ3号線のモノレール車両第2編成目がパナマに到着
メトロ公社は、メトロ3号線のモノレール車両第2編成目がパナマに到着し、6月17日から19日にかけて港から車両基地に運搬すると発表した。また、地元メディア「ラ・プレンサ」紙が報じたところによると、メトロ3号線の工事進捗は約60%である。
(2)ムリーノ次期大統領がパナマとダビを結ぶ鉄道の建設を発表
ムリーノ次期大統領は、選挙公約としていたパナマとダビを結ぶ鉄道の建設を発表した。本事業はHenry Faarup Mauad氏が率いることが発表されており、同氏はプロジェクトについて調査中であると述べた。2019年に中国の無償資金協力でChina Railway Design Corporationが行ったフィージビリティスタディによれば、本事業は、チリキ県ダビ(パナマ西部)と西パナマ県パナマパシフィコ地域(パナマ運河西側)の約390kmを鉄道と旅客17駅、貨物4駅で結ぶ計画で、事業費41億ドル、建設期間6年を見込む。
パナマ主要経済指標(2024年6月)
メトロ公社は、メトロ3号線のモノレール車両第2編成目がパナマに到着し、6月17日から19日にかけて港から車両基地に運搬すると発表した。また、地元メディア「ラ・プレンサ」紙が報じたところによると、メトロ3号線の工事進捗は約60%である。
(2)ムリーノ次期大統領がパナマとダビを結ぶ鉄道の建設を発表
ムリーノ次期大統領は、選挙公約としていたパナマとダビを結ぶ鉄道の建設を発表した。本事業はHenry Faarup Mauad氏が率いることが発表されており、同氏はプロジェクトについて調査中であると述べた。2019年に中国の無償資金協力でChina Railway Design Corporationが行ったフィージビリティスタディによれば、本事業は、チリキ県ダビ(パナマ西部)と西パナマ県パナマパシフィコ地域(パナマ運河西側)の約390kmを鉄道と旅客17駅、貨物4駅で結ぶ計画で、事業費41億ドル、建設期間6年を見込む。
パナマ主要経済指標(2024年6月)