メールマガジン

平成28年7月1日

メールマガジン(2016年7月号)

メールマガジン(2016年7月号)
 
【第30号 2016/7/1】
 
目次:
1.礒部大使からのメッセージ
2.領事・治安情報
3.広報文化便り
4.政治経済情勢
 
 
1.礒部大使からのメッセージ
皆様、こんにちは。
 
雨期の到来が例年より少し遅かったような気がしますが、季節は着実に変わり、いつもの「街中の洪水」をよく見かけるようになりました。
 
当日の天気はどうだろうか、大雨でも降ると混乱必至だろうなと心配していましたが、6月26日は雨も降らず、かつ暑すぎないという好条件に恵まれて、無事に拡張パナマ運河開通式典が開催されました。太平洋側ココリでの式典は、予定よりやや遅れて夕方5時からの開催になったのですが、溢れるばかりの多くの市民(およそ1万5千人だそうです)が午前中から集まっていて、式典の前からお祝いの雰囲気満点でした。そして、式典で通過する大型のネオパナマックス船の姿が一番上の閘門に見られた時には、皆さん、パナマの旗を振りつつ大歓声です。パナマ自身がその建設を決め、そして完成させたという意味では、パナマ初の運河(閘門)と言えるわけですから、パナマの人達にとって、誇りに思える歴史的な瞬間だったことは間違いありません。
 
我が国にとっても画期的な出来事です。これまで通過出来なかった大型のLNG船がこの拡張運河を通ることができますから、日本のエネルギー保障の観点からも極めて重要なルートになります。
 
メトロ3号線プロジェクトでの協力、租税情報交換協定の合意など、最近大きく進展しているパナマとの関係ですが、今回の拡張運河の開通を通じても、さらに一層発展していくことでしょう。
 
(6月28日 記)
 
2.領事・治安情報
●第24回参議院通常選挙に伴う在外公館投票のお知らせ
第24回参議院議員通常選挙に伴う在外投票が、下記のとおり行われておりますのでお知らせします。
なお、投票方法としましては、郵便等投票もありますが、当地は郵便事情が悪く、期日までに届かないリスクがあるため、当地では在外投票をお勧めします。
 
<在パナマ日本国大使館における投票期間>
平成28年6月23日(木)から7月2日(土) 
午前9時半から午後5時 ※お昼時間も投票所は開いています。
 
<投票に必要なもの>
旅券等の身分証明書
在外選挙人証
 
 本件についてご不明な点等ございましたら,領事・警備班までご連絡いただきますようお願いいたします。
TEL:(+507)263-6155
EMAIL: consular@pn.mofa.go.jp
 
 
●インフルエンザA(H1N1)の流行
(1)パナマ保健省は、国内でインフルエンザA(H1N1)が流行しており、6月28日時点で死者37名(5月27日から6月28日まで)、入院患者1、855名(うち1、451名は既に退院しており、現在の入院患者は404名)を確認しました。
(2)当館より当国保健省及び当地複数医療機関にインフルエンザA(H1N1)に対する予防ワクチンについて確認しましたところ、次のとおりです。
(イ)パナマ保健省は、パナマ在住者全て(パナマ人、外国人を問いませんが、パナマ政府発行の身分証明書もしくは各国の旅券の携行が必要。パナマの滞在許可を有していなくても旅券を携行すれば、予防ワクチンを受けられます。)に対して無料でインフルエンザA(H1N1)に対する予防注射を実施しています。現在、パナマ国内でインフルエンザA(H1N1)の予防ワクチンを受けられる(パナマ人も外国人も無料)医療施設は、社会保険庁管轄のポリクリニカ病院及び各地区の保健所とのことです。日時は、原則月曜~金曜の07:00~13:00で、場所によっては週末も受け付けています。
なお、各地区の保健所は一日当たりの予防ワクチンの在庫に限りがありますが、下記の病院は予防ワクチンの在庫に余裕があるとの由です。
・Policlínica Manuel Ferrer Valdés Pediátrica el Marañón
Metroの5 de mayo駅に隣接しています。TEL:503-1700/1
(ロ)5歳以下の子供、60歳以上の高齢者、妊婦、がん患者、心臓疾患、糖尿病患者が優先されており、右に該当しない場合には順番待ちを要することがあります。
(ハ)プンタパシフィカ病院、パイティージャ病院、ナショナル病院などの代表的な私立病院では、インフルエンザA(H1N1)に対する予防ワクチンを扱っていません。
(ニ)クリニカ・サンフェルナンド、クリニカ・アルブルック他中小の私立のクリニックは独自のルートで海外からインフルエンザA(H1N1)の予防ワクチンを取り寄せていますが、料金はクリニックにより異なり、45~75ドル程度です。
 
なお、詳細は下記の当国保健省のホームページをご参照下さい。
http://www.minsa.gob.pa/
 
●感染症に関する専門医の派遣(健康安全講話)のお知らせ
今年10月下旬から11月上旬にかけまして、日本から感染症に関する専門医がパナマに派遣され、健康安全講話を実施されます。パナマは、現在インフルエンザA(H1N1)、ジカウィルス感染症、デング熱などの感染症が流行していますので、健康安全講話には多くの在留邦人の皆様のご出席をお待ちしております。
なお、健康安全講話の日時・場所等詳細が決定しましたら、お知らせします。
 
●カラバナバザーのお知らせ
今年10月27日(木)にカラバナバザー(場所:アトラパ、時間:12:00~20:00、入場料:3ドル)が実施される予定です。例年、欧米、中南米、アジアの多くの国がスタンドを出展し、各国独自の飲食物や民芸品などを販売し、右収益金を寄付してパナマの貧しいコミュニティーの社会経済発展のために役立てています。今回も、多くの皆様のご来場をお待ちしています。
 
●タクシー運転手の逮捕者数
  報道によると、今年に入って半年間で100人以上のタクシー運転手が逮捕されたとのことです。逮捕事由の内訳については判明しませんが、在留邦人の皆様におかれましては、タクシーを利用する際は、
 無線呼び出しによる配車タクシーを利用するなどし、流しのタクシーを利用するのは可能な限り避けてください。
 
●外務省海外旅行登録「たびレジ」のご案内
「たびレジ」は、3か月未満の短期渡航者(海外旅行者・出張者)向けに開始された安全対策に関するサービスです。
外務省ホームページの専用サイトに必要事項(旅行日程,滞在先,連絡先など)を入力することにより,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能となります。
(3ヶ月以上の海外滞在予定の方は、ホームページ上又は大使館での「在留届」の提出をお願いします。)
詳細は、下記をクリック。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000988.html
 
●当国居住未成年者の出国時の諸注意について
お子様を連れて日本に帰国するなど、当国を出国する場合、
事前に準備すべき必要書類があります。
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/jp/consular-affairs/?p=consularoverview
 
●危険・スポット・広域情報
本情報は、パナマに渡航・滞在するに当たって注意が必要な情報をまとめたものです。
詳細は、下記をクリック。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=256#ad-image-0
 
 
3.広報文化便り
●琉球伝統歌舞集団「琉神」公演
 日時:7月22日(金)18時30分開場、19時開演
 場所:パナマ文化庁Anita Villalaz劇場(旧市街フランス広場、文化庁庁舎に併設)(250名収容)
 内容:沖縄伝統芸能のエイサー太鼓や獅子舞の演舞などを披露します。琉神HP:http://ryujin-web.com/。プロモーション動画:https://www.youtube.com/watch?v=LvoQkLM-EnU。入場無料ですが、席に限りがあります。
 
●国費留学のご案内
国費外国人留学生(研究、学部及び専修)の募集を行っております。各スキームの応募資格、条件、日程等につきましては下記のとおりです。
 
(1)研究
応募資格:パナマ国籍、大学卒(見込みも含む)、1982年4月2日以降に出生した者。
条件:往復航空賃支給、学費免除、2017年4月~2019年3月までの2年間奨学金支給(月額143,000円)、渡日後半年は日本語学習、その後修士課程又は博士課程に在籍、学位論文合格者は修士号や博士号を取得、学業成績優秀者は最長7年まで延長が可能。
日程:募集締切:7月1日、筆記試験:7月7日、面接:7月8日
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/es/cultura-y-educacion/?p=becas-research
 
(2)学部
応募資格:パナマ国籍、高校卒(見込みも含む)、1995年4月2日から2000年4月1日までの間に出生した者。
条件:往復航空賃支給、学費免除、2017年4月~2022年3月までの5年間奨学金支給(月額117,000円)、渡日後1年間は日本語学習、その後4年間学部に在籍し、学士号を取得。
日程:募集締切:7月1日、筆記試験:7月7日、面接:7月8日
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/es/cultura-y-educacion/?p=becas-undergraduate
 
(3)専修
応募資格:パナマ国籍、高校卒(見込みも含む)、1995年4月2日から2000年4月1日までの間に出生した者。
条件:往復航空賃支給、学費免除、2017年4月~2020年3月までの3年間奨学金支給(月額117,000円)、渡日後1年間は日本語学習、その後専修専門学校に在籍し卒業、学業成績優秀者は大学3年に編入し学士号を取得することも可能。
日程:募集締切:7月1日、筆記試験:7月7日、面接:7月8日
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/es/cultura-y-educacion/?p=becas-tecnica
 
 
4.政治経済情勢
●6月26日、拡張パナマ運河開通式典が実施されました。大西洋側では5千人、太平洋側では1万5千人以上が式典に参加したと報じられました。
 
●公共調達法
 6月18日,バレーラ大統領は,4月に議会で承認された公共調達法に部分的拒否権を発動し議会へ差し戻しました。拒否権が発動された入札の公示期間や医薬品および医療機器の入札など8項目について,7月から始まる議会新会期で議論される予定です。
 
●閣僚の交代
 7月からバレーラ政権3年目が始まりますが,それにあわせて閣僚の交代が続いています。
6月5日,テリエンテス保健大臣辞任。マージョ次官が大臣に昇格。
6月28日,空席が続いていた治安大臣に,大臣代行を務めていたベタンクール治安次官が就任。なお,空席となった治安次官にはデル・ロサリオ大統領府顧問が就任しました。
また,7月1日にアランゴ農牧開発大臣が辞任することが閣議で承認されています。
 
●ワケッド・グループのスキャンダル
米国財務省外国資産局(OFAC)は,パナマの有力企業グループであるワケッド・グループ関連企業の米国内の資産を凍結しました(先月号参照)。そのうちの多くは米国内での活動許可を得ていますが,バルボア銀行グループおよびSOHOモールなどは7月にその有効期限が切れるため,パナマ政府とともに米当局と協議を重ねています。
 
● AESコロン社は、コロン県クリストバル港沖テルフェル島に於いて、中米初となる天然ガス発電所建設に着工しました。投資金額は11億5,000万ドル、稼働開始予定は2018年上半期です。

● そのほかの経済月報については以下のURLに掲載。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000018.html
 
 
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発行:在パナマ日本大使館