メールマガジン

平成28年6月1日

2016年6月号

【第29号 2016/6/1】
 
目次:
1.礒部大使からのメッセージ
2.領事・治安情報
3.広報文化便り
4.政治経済情勢
 
 
1.礒部大使からのメッセージ
皆様、こんにちは。
 
日本で言えば新緑の季節に当たるでしょうか。先月号で書いた(公邸にある)ジュビア・デ・オロの木ですが、若葉がぐんぐんと伸びています。少し前までは花の黄色がまぶしいくらいでしたが、今や若葉の緑色に段々と隠れていっています。乾期と雨期以外に季節感のないパナマですが、自然の細部では着実に季節が移っています。
 
さて、少なくとも数年はパナマに暮らす方が多いと思いますが、ある方の話によれば、意外にやり残してしまうのが、「船による運河通行」と「パナマ運河鉄道への乗車」なのだそうです。確かに、身近にあるだけにいつでも出来ると思ってしまい、なかなか実行しない2つかもしれません。前者は週末も可能ですが、後者は週日のみの運行なので、なおさらです。
 
こういうこともあって、先日、カリブ海側への小旅行を兼ねて運河鉄道に乗ってみました。アルブルック近くにある鉄道の駅に行くのはもちろん初めてのことです。出発の30分くらい前なのに、駅舎にもホームにもほとんど人が見当たらず静かな雰囲気。「乗客はあまりいないのだなあ」と思いながら乗車してみて、びっくり。すでにほぼ満席。皆さん、相当早くに着いて席を確保されているようです。グループの方もいらっしゃいました。このような状況ですから、ガイドブックでお薦めの展望車両などとても無理で、通常の客車に何とか席を確保するのが精一杯でした。もっとも、通常の客車もレトロ感漂う趣ある車両です。駅を出発した後、ガンボアの橋あたりから運河に沿って、あるいはガツン湖の中を走りますので、高速道路でコロンに行くときとは全く違う景色が展開します。パナマ地峡鉄道に日本人で初めて乗った江戸幕府使節団のことも想像しながらの楽しい1時間でした。
 
当然のことですが、太平洋と大西洋を結ぶ世界最短の鉄道なのだそうです。まだの方は一度試されては如何でしょう。
 
(5月27日 記)
 
 
2.領事・治安情報
●第24回参議院通常選挙に伴う在外公館投票のお知らせ(予告版)
未だ閣議決定されておりませんが、目下のところ、今年7月10日に日本で第24回参議院通常選挙が実施される見込みです。つきましては、選挙日程が確定され次第改めてお知らせしますが、在外公館投票は、下記のとおり行われる見込みですのでお知らせします。
なお、投票方法としましては、郵便等投票もありますが、当地は郵便事情が悪く、期日までに届かないリスクがあるため、当地では在外投票をお勧めします。
 
<在パナマ日本国大使館における投票期間>
平成28年6月24日(金)から7月2日(土)(見込み) 
午前9時半から午後5時 ※お昼時間も投票所は開いています。

<投票に必要なもの>
旅券等の身分証明書
在外選挙人証
 
 本件についてご不明な点等ございましたら,領事・警備班までご連絡いただきますようお願いいたします。
TEL:(+507)263-6155
EMAIL: consular@pn.mofa.go.jp
 
●領事手数料の改定
旅券、証明、査証等の手続きに係る領事手数料が本年4月1日申請分から改定されました(減額改定)。改定額については下記のリンクをご覧ください。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/jp/consular-affairs/?p=fees
 
●ジカウィルス感染症
当国保健省によれば、5月31日現在、パナマにおけるジカウィルス感染症(デング熱の症状に類似し、発熱、頭痛などを伴います)感染者が273名(感染者の内126名はクナジャラ先住民自治区で、110名が首都圏、22名が西パナマ県、3名がコロン県、4名がエレラ県、1名がロス・サントス県、1名がベラグアス県、1名がコクレ県及び1名がダリエン県(地域不明が4名))出ています。手洗い、うがい、蚊にさされないなどの対応が必要で、発熱、頭痛などの症状が継続した場合には、最寄りの医療機関の受診をお勧めします。
詳細は、下記をクリック。
http://www.minsa.gob.pa/
http://www.who.int/es/
http://www.paho.org/hq/?lang=es
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2016C029
 
●パナマ国内における麻薬の押収状況
 2016年の1月~4月の4ヶ月間で、治安機関により、パナマ国内でコカイン約20トン、マリファナ約4.7トンが押収されたとのことです。マリファナや合成麻薬は主に国内で消費され、繁華街の路上等での取引きが報告されています。
今年に入って、麻薬取引に関連して、外国人約130名が逮捕されたとのことです。
 在留邦人の皆様におかれましては、自ら違法薬物等へ手を出さないことは当然のこと、麻薬購入代金欲しさに安易に犯罪行為を行う者もいる可能性を認識し、外出時は周囲の状況に十分注意してください。
 
●外務省海外旅行登録「たびレジ」のご案内
「たびレジ」は、3か月未満の短期渡航者(海外旅行者・出張者)向けに開始された安全対策に関するサービスです。
外務省ホームページの専用サイトに必要事項(旅行日程,滞在先,連絡先など)を入力することにより,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能となります。
(3ヶ月以上の海外滞在予定の方は、ホームページ上又は大使館での「在留届」の提出をお願いします。)
詳細は、下記をクリック。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000988.html
 
●当国居住未成年者の出国時の諸注意について
お子様を連れて日本に帰国するなど、当国を出国する場合、
事前に準備すべき必要書類があります。
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/jp/consular-affairs/?p=consularoverview
 
●危険・スポット・広域情報
本情報は、パナマに渡航・滞在するに当たって注意が必要な情報をまとめたものです。
詳細は、下記をクリック。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=256#ad-image-0
 
3.広報文化便り
●写真展「東北-風土・人・くらし」
 日時:5月12日(木)~6月26日(日)(月:閉館、火~土:10:00~17:00、日:10:00~16:00)
 場所:現代美術館(Museo de Arte Contemporaneo, Av. de los Martires, Calle San Blas, Ancon)
 内容:東北地方にゆかりのある10人の写真家の作品から、東北の風土・人・くらしを浮かび上がらせます。入館料については現代美術館にお問い合わせください(TEL:262-8012、HP: http://www.macpanama.org/)。
 
●琉球伝統歌舞集団「琉神」公演(予定)
 日時:7月22日(金)19時
 場所:パナマ文化庁Anita Villalaz劇場(旧市街フランス広場、文化庁庁舎に併設)
 内容:沖縄伝統芸能のエイサー太鼓や獅子舞の演舞などを披露します。詳細についてはメルマガ7月号でお伝えいたします。
 
●国費留学のご案内
国費外国人留学生(研究、学部及び専修)の募集を行っております。各スキームの応募資格、条件、日程等につきましては下記のとおりです。
 
(1)研究
応募資格:パナマ国籍、大学卒(見込みも含む)、1982年4月2日以降に出生した者。
条件:往復航空賃支給、学費免除、2017年4月~2019年3月までの2年間奨学金支給(月額143,000円)、渡日後半年は日本語学習、その後修士課程又は博士課程に在籍、学位論文合格者は修士号や博士号を取得、学業成績優秀者は最長7年まで延長が可能。
日程:募集締切:7月1日、筆記試験:7月7日、面接:7月8日
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/es/cultura-y-educacion/?p=becas-research
 
(2)学部
応募資格:パナマ国籍、高校卒(見込みも含む)、1995年4月2日から2000年4月1日までの間に出生した者。
条件:往復航空賃支給、学費免除、2017年4月~2022年3月までの5年間奨学金支給(月額117,000円)、渡日後1年間は日本語学習、その後4年間学部に在籍し、学士号を取得。
日程:募集締切:7月1日、筆記試験:7月7日、面接:7月8日
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/es/cultura-y-educacion/?p=becas-undergraduate
 
(3)専修
応募資格:パナマ国籍、高校卒(見込みも含む)、1995年4月2日から2000年4月1日までの間に出生した者。
条件:往復航空賃支給、学費免除、2017年4月~2020年3月までの3年間奨学金支給(月額117,000円)、渡日後1年間は日本語学習、その後専修専門学校に在籍し卒業、学業成績優秀者は大学3年に編入し学士号を取得することも可能。
日程:募集締切:7月1日、筆記試験:7月7日、面接:7月8日
詳細は、下記をクリック。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/es/cultura-y-educacion/?p=becas-tecnica
 
 
4.政治経済情勢
●5日、米国財務省は、違法な資金洗浄に関与しているとして、パナマの有力な企業であるワケッド・グループ(Grupo Waked)の幹部9名及び関連企業68社をリストアップし、米国内の資産を凍結する旨発表しました。また、米国の個人及び企業は、ワケッド・グループとのあらゆる取り引きを禁じられることになります。リストに掲載された企業の中には、バルボア銀行やラ・エストレージャ紙(新聞)、ソーホー・モール(ショッピングモール)、フェリックス・マドゥーロ(百貨店)なども含まれており、パナマ経済への影響が懸念されています。
 
●23日、外務省はパナマと日本が租税情報交換協定に関する実質合意に達した旨発表しました。本協定は、OECDの定める国際基準に基づく自動的情報交換を可能とするための二国間の協定締結交渉の最初のケースとなります。
 
●26日、バレーラ大統領はメトロ3号線及び第四運河橋の事業開始を宣言しました。
 
● そのほかの経済月報については以下のURLに掲載。
https://www.panama.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000018.html
 
 
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発行:在パナマ日本大使館